例えば、ある地点からある地点までの距離を求めたデータがあったとします。今回の目的としては、性別ごとに一人当たりの移動距離を算出したいです。
性別ごとに一人当たりの移動距離を算出するためには、移動距離の合計値から人数の合計値で割ることで求められます。
しかし、このデータの移動距離はある地点からある地点までの距離がデータとしてあるだけなので、その行での移動距離の合計値ではありません。
一行の移動距離合計の例:
- 人数: 1人, 移動距離: 1280, 移動距離合計: 1280
- 人数: 2人, 移動距離: 70, 移動距離合計: 140
そのため、各行の移動距離の合計値を出すために、列ヘッダメニューから「計算を作成」を選択します。
その行(ある地点とある地点)での移動距離の合計値を出すために、下記の式を入力します。
移動距離 * 人数
この計算により、行(ある地点とある地点)での移動距離の合計値を求めることができました。
その後に、性別ごとの一人当たりの移動距離を比較するために、チャートビューに移り、タイプに「バー」を選び、X軸に「性別」を選択します。
一人当たりの移動距離を計算するために、Y軸には「カスタム」を選択します。
カスタムの計算を作成のダイアログが表示されますが、移動距離の合計値を人数の合計値で割りたいために、計算式には下記の式を入力します。
sum(移動距離合計値,na.rm=TRUE) / sum(人数, na.rm=TRUE)
sum
関数は合計値を求める関数で、その中にあるna.rm = TRUE
といった関数は欠損値を除いた上での計算をしてくれる関数になります。
これにより、性別ごとに一人当たりの移動距離を求めることができました。
今回は使用したチャートでのカスタム計算を使う際のルールについては、下記のノートをご覧ください。